2022年11月29日
戦いを略す。戦わないから“戦略”である。
ガラパゴス諸島に行った生物学者の福岡伸一ハカセはこう言う。
「ガラパゴスの生物たちは天敵もいないし、争うこともありません。
鳥が好奇心を持って人間に近づいて挨拶をしてくれたり、船に並走して飛んでくれたり、生物の行動や振る舞い方も変わってくる。
ー中略ー私はそこに生命が本来持っている自由度や好奇心、余裕というものを感じました。
もちろん生物というのは競争し闘争する側面もありますが、それだけではなくむしろ、利己的であるというよりは利他的である。
競争よりは共生を目指している」(雑誌『FRaU』より一部抜粋)
我々生き物は、戦わないことを大前提に生きている。
この理屈は、生まれてこのかた、争うことが大の苦手な私(株式会社eR代表岩本)にとっては共感を超えた救いの言葉でもある。
それは、臆病なことじゃない。
意図的に、時には策士的に戦わない道をつくる。それこそが“戦略”だ。
広告業界は、意外に戦いのシーンは少なくない。
コンペティションは、オリエンテーションからプレゼンテーションまで戦々恐々としたシーンの積み重ねでもある。
しかし、参画企業が手を取りあえば、もっといいアイデアやブラッシュアップができると思う。
競争より共生。
私たち(株式会社eR)の新しいビジネスモデルは、名古屋から始まる、クリエイター同士の共生物語である。