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2022年11月14日

言葉というものに、もっと臆病でなければいけない。

名古屋を拠点に展開する我が社・株式会社eRのコピーライターは、言葉の力を信じているからこそ、言葉の選定については臆病なくらいがちょうどいい。と勝手に思っている。

例えば、何十年も前から社会問題化している「地球温暖化」。

なかなかこの「地球温暖化」に対する対策が前進しないのは、先進国や発展途上国の思惑だけではなく、このネーミングにあるという指摘もある。

「地球温暖化」の「温暖」という言葉。

直感的になんだか「ポカポカして気持ちがいい」響きがあり、危機感につながらないという指摘をした記事を、既に廃盤になった雑誌「広告批評」のコラムで10年ほど前に読んだことがある。

もっと心に引っかかるような言葉を選定すべきだ、と。

例えば「地球加熱化」とか「地球沸騰化」とか。

うろ覚えだが記事の最後の方はブラックユーモアのようなトンマナで締め括っていたと思うが、あながち的外れじゃないご指摘だと思ったことを覚えている。

言葉は強い。コピーは時に社会を良いふうにも悪いふうにも変える。

だからこそ慎重に。そして、臆病に向き合う。

それが、普遍的なことだと思う。